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ロードオブザファザコン

父親は私を愛していなかったのではなく、実は父親なりの愛し方で愛していたのだ。それを心の底から自覚した時、ファザコンの真の苦しみが始まる。うちの父親の場合は私をペットみたいに愛していた。彼は自分の気分ひとつで私に構ったり放置したり部屋に閉じ込めたりどっかに連れ回したりものを食わせたり私の気持ちを決めつけたりした。私の気分は最悪だったけど、それでも彼は彼なりに私を愛していたのだった。めでたしめでたし。完。

 

とは終わらないのが死ぬまで続くロードオブザファザコンで、突然「顔が見たいから食事をしませんか、今日の夜」とか半年ぶりぐらいにメールが来た。今日の夜て。ほんと変わってねーな、私の都合無しに自分の好きな時に構いたいってところ。

 

今まで何回もこういう機会があり、色々と言葉を積み重ねて試みたけれども、最終的には「君が小さい頃は色々あったけど、今はこうして楽しく食事ができているし、君を応援できる僕って最高の親だよね」というドラマ以下の茶番に付き合わされる顛末になってきた。ここで会ってしまったらまたそうなるに違いない。メールを見ていたら心が不安定になってきて、だけどそういった状態を相手に説明するのももう面倒だし、無視を決め込むのもダメージを一人で背負い込むので癪だし、ちょっと考えて、うんこの絵文字を一つだけ書いて(?)返信した。テメェも言葉の通じない相手と対峙する苦しみをもっと具体的に味わうがいい。ギャハハ。

 

さて、父親のリアクションを色々想像してニヤニヤしていたら、「なんにも書いてないよ」と返信が。ググッたらdocomoの携帯ってうんこの絵文字対応してないんだって。しとけよ対応docomo。しとけよここぞという時に。なんか私の人生ってずっとこんな感じだよな。