「桐島、部活やめるってよ」を見ました

※ネタバレ気味なので未見の方はご注意ください。

てっきり、主人公の神木くんがみんなを色々巻き込んでスクールカースト関係無くなんとなく繋がっていく青春爆発ムービーだと思っていましたが、別にそんなことは全然なく、逆にそれがよかったです。「全員他人ごとじゃない」とかいうコピーでしたが、ある意味、全員が「自分の半径一メートル」内におさまっていて全員が他人ごとでした。裏の裏まで皮肉ったものすごいコピーだと思いました。(笑)

この映画のクライマックスに激しく共感するということは、自分が高校時代にスクールカースト底辺だったゾンビであると認めてしまうような気がして、涙を必死で堪えていましたが、そんなことをしている時点で立派なゾンビであることに気がつきました。こんにちは悲しいかなゾンビです。「わけわかんねーのはそっちだろーが」という言葉を、叫んでいた映画部は私でありました。同時に私は、勘違いストーキングブラバン女であり、カースト上位の女にわけわからんままヘーコラ迎合して自分より下だと思った人間を平気で傷付けるヤな女であり…これ以上の自己投影は自虐にしかならないのでやめておきます。(笑)とにかくとても面白かったです。ラストシーンに表現された一瞬の繋がり、桐島、俺もお前と同じ気持ちなんだよって、全然繋がらない電話をかけることしかできないなんて、ほんますてきっすわ…。モエ~です。

余談だけど、この映画を「告白」と比較するのは鉄板すぎてタブーなんでしょうか。(笑)なんかあんまり見ないから…。